今回はアクセサリー制作でこんな事を考えていたよのお話。
商品名に込めた思い
当ブランドの商品にはそれぞれイメージにそった人物名をつけています。
ブランド名である7.1anne bijoux(セットゥ・アン アンビジュー)はフランス語。
主にフランスの女性や神名(ギリシャ神話が好きでして) から取ることが多いのですが、最近は例外もあったりします。
その中のひとつ “常世” は、古語から取った唯一の名前です。常世とは、永久に変わらない世界を意味しています。
目紛しい科学や技術などの進歩によって日本は物凄い勢いで発展を遂げてきました。
そのお陰で知り得たこと、出会えた人や物も多く、大変良い時代となったなぁと思います。
それはそうとして忘れてはいけない事も多いのではないかと、最近は思い耽ることがよくあります。
日本の文化や伝統、言葉、歴史など、私は昔こそ興味が持てずにいました。
考える余裕ができたと言うことでしょうか。
TOKOYOを通して伝えたかった”結う”

TOKOYOは珊瑚の石とビジューを用いたチョーカーデザインで、首に巻いたりラリエットにしたり、髪を結うこともできます。
TOKOYOを制作するにあたり、勿論アイテムとして作りたいと思ったのは勿論なのですが、この “結う” という行為と言葉に意味を持たせたかったのも事実。
結うとは、整えてまとめると言う意味もありますが、日本の農村において古くから行われてきた相互扶助の精神に基づく共同作業慣習の文化のことも指すそうです。
困っている人を助け、助け合うこと。
それって当たり前じゃない?と思ってしまいますが、他国に共通の概念があったとしても、背景にある社会的システムなどが異なっていることが多いのだとか。
自分の利益だけではない、家族かどうかも関係ない助け合いの精神は、日本特有の文化なのです。
その事を忘れずにいたいな。そう思いながらの制作となっていました。
届けば良いな。

